逆転出荷のクレームゼロと賞味期限別在庫の日次報告を実現
業種:営業倉庫熊本県株式会社大福物流 様
荷主からの荷物を預かる営業倉庫業では、正確な保管作業はもちろん、荷主に対して正しい報告をタイムリーに提供することが重要です。
今回は、シンプルな在庫管理システムを導入しながら、先入れ先出しの徹底や、荷主への在庫報告を効率的に実施されている営業倉庫様の事例を紹介します。
導入の背景
新たな案件に対して
システム投資を抑えつつ要望をクリアしたい
株式会社大福物流(以後、大福物流)様は、熊本県が本社の運送・倉庫業様です。
熊本を中心に、福岡、長崎、大分、宮崎、鹿児島に拠点を展開されています。
親会社でもある食品総合商社様から、PB商品の保管案件がありました。
賞味期限による先入れ先出しや、日次での賞味期限別在庫データの提出が必要なこともあり、システム導入は必須です。
別件では、とあるWMS(倉庫管理システム)を導入されていたのですが、本案件では費用面でマッチしなかったとのこと。
お付き合いのある地元ソフトハウス、株式会社システムビート(以後、システムビート)様に、適したシステムがないか調査を依頼されたのです。
そこで、システムビート様から、インターネットより弊社にお問い合わせ頂きました。
•賞味期限別で在庫が管理できる点
•出荷画面で、先入れ先出し入力が簡単にできる点
•在庫や入出荷履歴のデータ出力が可能な点
•導入費用がマッチしていた点
といった点をご評価頂き、在庫スイートの導入に至ったのです。
導入の効果
「先引き」運用で、逆転出荷のクレームゼロ
業務の標準化でスムーズな引き継ぎが可能に
検討段階から導入初期にかけて、所長の高濱様が、在庫スイート3を活用しながらの保管業務の流れを確立されました。
倉庫は約600坪、約600パレットの保管能力があります。
コンテナで同じ商品が大量に入荷されるため、あまり細かくロケーションは分けず、全体を8ゾーン(ロケーション)に区切られています。
保管ルールとしてはフリーロケーション運用なのですが、同一の賞味期限の在庫はひとまとめに保管されつつ、異なる賞味期限の在庫は別ゾーンに保管することで、賞味期限の取り間違えを防止されています。
中でもポイントは、荷主からの出荷指示がFAXで来ることや、50アイテム程度とアイテムの種類も多くないことから、「先引き」と呼ばれる運用方法で、先入れ先出しを実施されている点。
先引きとは、先にシステムの出荷登録を行い在庫を引落してから、その結果を印字しピッキングリストとし、実際の出荷を行う手法です。
手動で出荷すべき賞味期限(ロット)を決める為、出荷明細数がそれほど多くないケースに向いています。
システム側に賞味期限(ロット)の自動決定機能が不要となり、よりシンプルな仕組みで先入れ先出しを実現できます。
大福物流様では運用して約3年、これまで逆転出荷のトラブルはゼロとのことでした。
また、在庫スイート3の導入により、入荷~出荷の現場作業、荷主への報告業務など、多くの管理業務が標準化されました。
担当者を変更された際も、サービスレベルを落とすことなく、スムーズな引き継ぎを実現されています。
導入システム
在庫スイート3 LE *
*現ラインナップでは在庫スイートクラウドLiteとなります(2015/06)
導入企業プロフィール
株式会社 大福物流
http://www.pd-daifuku.co.jp/
従業員数:476名
事業内容:一般貨物自動車運送事業、倉庫業
福岡久山営業所 所長 高濱 良臣 氏福岡営業所 所長 高濱 良臣 氏
多い時は4,000ケースほど出荷するので、物量はそれなりにあるのですが、アイテムの種類が少ない我々の運用と、システムの規模感がちょうどマッチしてますね。
バージョンアップで追加された、日次の在庫移動データを使えば、請求処理や売上予測なども簡単に出来そうなので活用してみます。
福岡営業所 庫内担当 野口 篤氏
2年前に所長から引き継いで管理業務を行っています。
賞味期限順に在庫が表示され、クリックするだけで出荷登録できるので楽ですね。
毎日バックアップの為、在庫・履歴・在庫移動表のCSVファイルと、DBバックアップをUSBメモリーへコピーしています。
また、在庫ファイルは荷主へメールで報告しています。
※記載内容は取材当時の情報であり、製品名やサービス名、社名や肩書きについては、現在と異なる場合があります。ご了承ください。