フリーロケーションでの先入れ先出し指示を自動化、シフト勤務でも安心運用

業種：営業倉庫美野里運送倉庫株式会社様

営業倉庫様では、荷主から在庫管理システムを提供されることがあります。
そうしたシステムでは、在庫は把握できても、ロケーション（倉庫内の保管場所）管理、特にフリーロケーションの管理には適応できない場合が殆どです。
そうした場合、ロケーションについては営業倉庫様で独自に管理する必要がありますが、帳面やエクセルを使った管理では、生産性が悪くベテランに頼った運用になります。

今回は在庫スイートを導入頂き、業務の自動化・標準化を進められることで、スタッフが変わっても、フリーロケーションでの先入れ先出しをスムーズに実施されている営業倉庫様の事例を紹介します。

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導入の背景

１０００品目にも及ぶ印刷物の保管と入出荷
ロット別管理とフリーロケーション運用で管理が複雑に

美野里運送倉庫様は茨城県小美玉市の運輸・倉庫業様です。
とある案件で、温度管理の厳しい特殊な印刷物を保管されることになりました。

従来は、荷主から提供されるシステムで在庫管理を行いつつ、ロケーション情報は紙を使って管理されてきました。

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しかし今回預かる印刷物は約1,000種類にもなる上、それらをロット別で管理する必要があります。
保管される定温倉庫の広さは約600坪、その中に約1,300の重量ラックを配置しフリーロケーションで運用されます。
品目・ロット・ロケーションの組み合わせも1,300近くになり、それらが入出庫の度に変動します。
紙やエクセルで管理出来るレベルを超えており、システム導入は必須と判断されました。
こうして、インターネットより弊社に問合せ頂いたのです。

・フリーロケーションに対応した先入れ先出しピッキングリストが作成される
・画面デザインが直感的で分かりやすい
・出荷における入力負担が軽い
・将来的にハンディターミナル導入が可能
・機能と費用のバランスが良い

といった点をご評価頂き、在庫スイートの導入に至りました。

運用

早朝に来る出荷指示に対しAM８時までに回答
回答と同時にピッキングリストを発行し作業を開始

早朝、荷主からＦＡＸで当日分の出荷指示が届きます。
美野里運送倉庫様では、在庫スイートの在庫画面を確認しつつ、ＡＭ８時までに在庫の有無を回答されます。

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在庫ありと回答したものは、在庫スイートに出荷指示として登録。
引当ボタンを押すだけで出庫すべきロットやそのロケーションが自動的に決まります。
すぐにピッキングリストを発行し、定時運行便に合わせて、フォークリフトを使いながらピッキングを実施されます。

ピッキングが終われば、作業者はリストにサインをして管理事務所へ返却。
管理事務所のＰＣにて、ピッキングリスト番号を入力することで、ピッキングリストの内容が全て引落されます。

また、出荷したトラックは、新たな荷物を積んで戻ってきますので、それらを倉庫へ入庫します。
入庫の際、品番と数が印刷された送り状に、手書きでロットとロケーションを記入後、在庫スイートに入力され在庫計上します。

導入の効果

人が変わっても確実な先入れ先出しを実施
入力負担も軽く、荷主システムとの併用も問題なし

在庫スイートを導入する事で、タイムリミットのある在庫回答や、フリーロケーション運用での先入れ先出し、要求に応じた特定ロットの出荷など、難易度の高い業務が迅速かつシンプルになりました。
コスト削減効果もありますが、24時間のシフト制で作業をされており、人が変わってもしっかりと顧客の要求に応えられる体制になる点も大きいとのことです。

なお、荷主から提供されるシステムへの入力は必須です。
導入当初は両システムへ入力することの負担を心配されていましたが、在庫スイートの出荷は品番と数を入力するだけで、ロケーション・ロット別のピッキングリストとなり、ピッキングリスト番号を入力するだけで該当する在庫が全て引落されます。
入力負担が軽く、荷主システムとの併用も問題なく運用されているそうです。