在庫管理・倉庫管理(WMS)のお役立ちノウハウまとめ
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在庫管理ノウハウ集

企業は、なぜ在庫管理をするのか

在庫管理の基礎知識

「もうしつこい!!!」
そう思うほど「在庫管理の徹底」と言われている皆様。
「在庫が多すぎる」「先入先出の徹底」といった意味が
なぜここまでうるさいのか考えたことがありますか?

在庫管理は
「在庫がなくなるより、たくさん在庫を確保すればいいでしょ?」
と思うかもしれません。

私も最初はそう思っていました。
ですが、在庫は適正数管理することが必要です。
なぜ必要なのか
今回は『 実務面の影響 』と『 経営面の影響 』の2つの視点からご紹介します。

実務面の視点から見てみよう

在庫が多ければ「在庫が多いと、置き場所に困る。」
在庫が少なければ「在庫が無ければと、商品を売れない。」
という理由がすぐに思いつくはずです。
その問題点もこれから紹介する中の一つです。
実務にどのように影響があるかを説明します。

【 製造材料・商品などが在庫欠品の場合 】
・販売機会の消失
・生産ラインの停止

材料在庫が欠品になれば、生産ラインが止まることになります。
また、納品できなければ販売することもできず、販売機会を消失することになります。

【 過剰な在庫の仕入場合 】
・在庫置き場の不足
・誤出荷の原因
・使用期限切れによる廃棄
・品質の低下
・ピッキングに時間がかかる、できる人が限られる

多くの在庫があれば、安心できるかもしれませんが、
その分、ピッキングに時間がかかり誤出荷などの可能性も出てきます。
在庫は使用期限が有り無し関係なく、劣化していきます。
劣化したもので販売や製造をすれば品質の悪い商品を販売する企業と評価が下がるかもしれません。
そして消費期限がある在庫は、使用期限切れで廃棄処分になります。

【 在庫数の把握不足 】
・在庫数の把握不足により販売機会の消失
・在庫数の確認の手間

受注時、在庫があると思っていたが、実際は数が足りず納品ができなくなり、
お客様からのクレームとなる危険があります。
在庫数を把握していないと、毎回倉庫に確認に行き、時間が割かれ他業務ができなくなる可能性があります。


経営面の視点から見てみよう

在庫は、経営に大きく関わりがないように見えます。
しかし、在庫が経営を左右すると言っても過言ではありません。
「在庫=お金」なのです。
在庫は、経営面でどのように関わってきて、どのように経費がかかり企業の負担となるかご説明します。

【 過剰在庫による経費・損失 】
・使用期限切れによる在庫処分
・大きな倉庫や複数の倉庫の管理費
・倉庫の管理の人件費

在庫保管の為に、大きな倉庫や複数の倉庫を借りることで
賃貸料や光熱費がかかり、
在庫管理をするために人件費がかかります。
また、食品や薬には消費期限があり、
期限が切れることで廃棄処分になり損失になります。

【 キャッシュフローのリスク 】
多くの在庫を仕入ると、在庫が売れるまでは、
使用できない現金状態となっています。
その為、現金化するまで会社のお金が減少となります。
その在庫が想定よりも現金化できなければ不良在庫となり、キャッシュフローが悪化してしまいます。

【 売上げの不正 】
売上げは下記のように計算します。

【 企業の利益 】 = 『 売上高 』-『 売上原価 』
『 売上原価 』 =「 期首在庫高 」+「 期中仕入在庫高 」-「 期末在庫高 」

期末在庫高とは、倉庫に残っている在庫のことです。
上記の計算式のように
期末在庫高は、会社の利益に直接関わってきます。
その為、たくさん売れても棚卸で在庫高を確認すると売り上げがほとんど残らない可能性も考えられます。
最悪の場合、銀行や株主に会社の経営をよく見せるために、在庫数を意図的に減らし、売り上げを多く見せることで、粉飾決算をしてしまう企業もあるのです。


まとめ

たくさんの問題点があることが分かって頂けたと思います。
しかしその問題は、すぐに見つかることもあれば、見つかるまでに時間がかかる場合があります。
在庫欠品は商品がなくなれば発覚する為、すぐに対応できますが、過剰在庫は在庫がある程度足りる為、見つかりにくい傾向にあり、見つかるまでには約3ヶ月かかると言われています。

「在庫は足りているはずなのに!なぜ欠品が起こるんだ!」といった理由は、適正な在庫管理ができていないサインの一つです。
そのサインを見逃すと今まで話した問題点が起こるかもしれません。
サインを見つけ出し、適切な対処で無駄な損失や経費削減に繋がるのです。
在庫の消費が一定に行われれば、自然と在庫の回転数も上がり、在庫の品質安定にもなります。

日ごろからの「在庫管理の徹底」という言葉には、このような問題を防止するために言っているのです。
そのため、企業は在庫管理をするのです。

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