在庫管理・倉庫管理(WMS)のお役立ちノウハウまとめ
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在庫管理ノウハウ集

フリーロケーションとは?運用メリットと実施ポイント

倉庫管理の基礎知識

今回は「フリーロケーション」と呼ばれる在庫の保管ルールについて紹介します。
どこに保管するかによって、入出庫の効率や倉庫の収納力が変わります。
在庫の入出庫や保管に関わる人は、必ず知っておきたい基礎知識。
ぜひ、各現場に適した保管方法を選択して、スムーズかつ低コストな運用を手に入れましょう。

フリーロケーションとは?そのメリット・デメリット

フリーロケーションとは、アイテムの置き場所を決めずに保管する運用です。
アイテムの置き場所(ロケーション/棚番)を決めて保管する「固定ロケーション」と比較した場合、以下のようなメリットがあります。

《メリット》

  • 収納力を高められる。
  • 各アイテムの置き場所を決める必要がない。
  • ロット毎に保管場所を変えられるので、ロット間違えを防ぎやすい。

こうしたメリットがある一方、スムーズに出庫するには、どのロケーションに何がいくつあるのかを把握しておくことが絶対条件になります。

《デメリット》

  • ロケーション別で在庫を把握する必要があり、管理が複雑になる

運用規模が小さいと、担当者の記憶や紙・ホワイトボード、またExcelでしのぐケースも見られます。
しかし、属人的で効率も悪く、関係者との情報共有もうまく出来ません。

我々は、「担当者がいないとスムーズに出庫できない」というご相談をよく受けます。
そうした方々は口を揃えて
「うちはやり方がアナログで・・」
とおっしゃいます。

お話しを伺うと、必ず「記憶」「紙」「ホワイトボード」「Excel」のいずれかで管理されて課題を抱えていらっしゃいます。
フリーロケーション運用をするのならば、専用のシステムを活用すべきです。

在庫管理 フリーロケーション

必然的にフリーロケーション運用となる現場

メリットが多いものの、管理も複雑になる「フリーロケーション」。
必然的にフリーロケーションになってしまうのが、飲料製品やコーヒー豆や茶葉などの飲料原料、トイレットペーパーなどの紙製品、紙の原反など、かさばるアイテムです。

これらはパレットで運搬し、ラックに保管されるケースが一般的。
1つのアイテムを複数パレットで扱われますが、保管する際1パレット1ラック(ロケーション)です。
自然と同じアイテムが複数のロケーションに保管され、フリーロケーションとなります。

フリーロケーションに適した現場とは

各アイテムの置き場所を決める必要がないという特長より、フリーロケーションが適した現場は多くあります。

《フリーロケーションが適した現場》

  • アイテムの種類が多い
  • 取り扱いアイテムの変動が激しい
  • 取り扱う量の変動が激しい

こうして見てみると、かなりの現場が当てはまるのではないでしょうか?

固定ロケーションでもフリーロケーションと同じ管理が必要なワケ

フリーロケーションとは逆に、アイテム毎に保管位置を定める「固定ロケーション」。
管理がシンプルなため、多くの現場で採用されています。
ただし「完全な固定ロケーション」を実施されている現場を私は見たことがありません。

固定ロケーションで運用していると仰る現場でも、大抵は所定の位置に置ききれず、別の場所にも置かれてアイテムがあります。
アイテムと置き場所が1:1ではないという点では、殆どの現場はフリーロケーションで運用しているとも言えます。

別の場所に置いた在庫が分からなくなり、宝探しのようになるといった話しをよく聞きます。
1つのアイテムが複数のロケーションに保管されることがあるのであれば、フリーロケーションと同様、入庫の都度、どこに保管したのかを管理するべきです。

倉庫内を探し回る

フリーロケーション運用の実施ポイント

フリーロケーションは、どのロケーションに何がいくつあるのかを正確かつ効率的に把握することが絶対条件です。

複雑な管理を効率的に進めるため、一般的にシステムを活用します。
システムは、誰でも簡単に、IN(どのロケーションに何をいくつ入庫したか)とOUT(どのロケーションから何をいくつ出庫したか)の登録が出来ること。
また、登録すれば自動的に在庫が更新されることが必要です。

その上で、出庫の際は、指定したアイテムの在庫をロケーション別で確認できる仕組みや、ロケーション指定での出庫指示(ピッキングリスト)が自動生成される仕組みが望まれます。

最後に

フリーロケーションは管理の効率化さえ進めば、保管力アップによるコストダウンが見込める強力な運用方法です。

当社が提供する「在庫スイートクラウド」はフリーロケーションに対応した仕組みです。

  • バーコードやスマホも使い、現場から直接、正確に入力できる
  • 入出庫の入力をすればロケーション別在庫を自動算出する
  • どこに入庫、出庫すべきか判断するための支援情報をスマホで確認できる

といった特徴より、フリーロケーション、固定ロケーション、いずれの現場でも多くご活用いただいております。

食品用特殊紙メーカー様の工場内倉庫において、フリーロケーションで672ラックの保管効率を上げてコストを削減された事例もご紹介しておりますので、ぜひご覧ください。

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