ロット管理を行う理由
ロット管理のメリット
ロット(LOT)とは製造過程において、同じラインや同じ原料で作られる「一組」を示します。
在庫管理においてロットまで管理することのメリットは3つあります。
1番目は鮮度管理に応用するケース。
ロット(ロットNo)はその製造メーカー毎に付け方が違います。
しかし、製造日情報が盛り込まれていたり、古いものから昇順に付けているケースが多くあります。
こうしたロット別の在庫情報を把握すれば、庫内物流の基本である、先に入ってきたものを先に出荷する「先入先出」に役立てることができます。
2番目はロット指定の入出荷作業に対応できること。
同じ商品でも、ロット毎に微妙な性能の違いが出ることがあります。
その影響が無視できない場合、取引間でロットまで指定されることがあります。
特に半導体業界ではこうした取引が見受けられます。
そうした場合でも、ロット別で在庫を把握していれば、指定ロットの在庫の有無がひと目で分かり、スムーズな取引が可能となります。
また、モノが入荷してくる際や出荷する際にも、ロットまでシステムでチェックすることができ、正確な作業を実現します。
3番目はロットレベルでの履歴が追跡できること。
ロットまで管理するということは、入出荷情報には必ずロット情報が入ります。
ロットレベルまで履歴が追跡できるというお客様や取引先への「安心」を提供すると共に、不具合が発生した場合の回収範囲を限定できます。
全品回収のリスクを回避できるのです。
ロット管理を行うべきアイテム
こうしたメリットのあるロット管理ですが、全てのアイテムで行うべきかと言えば、そうとも言えません。やはり管理レベルを上げれば、現場にもより細かい管理作業を求めることになります。
ネジなどの汎用パーツで、ロット管理の必要性が少ないものは、従来どおりの品目別での在庫管理で充分だと言えます。ロット管理をすべきかどうか、各アイテムの特性に合わせて判断してください。
ロット管理の現場運用
まず、ロット別で管理する場合、現場でロットの取り間違えを防ぐ為の工夫が必要となります。
•ロット毎に保管場所を分ける
•保管ケースには必ず同一ロットのアイテムを保管し
ロットが分かるシールを貼る etc.
こうしたことは、ロット管理をしなければ行う必要がありません。
ロット管理を行う場合、こうした側面があることをまずは理解しておきましょう。
ロット管理の入力負担
システムへの入力について考えてみましょう。
•入力すべき項目が増える
•ロットが分かれることで行が増える
の2点より、ロット別で管理を行うと入力負担は増えます。
一般的にはデータ量が3~5倍に増えるでしょう。
こうした管理・入力負担を軽減を行う為に、在庫スイートではひとつの提案をしています。
それが「QRコード現品票」を使ったハンディターミナル・スマートフォン運用です。
QRコードはバーコードと比べ多くの情報が盛り込めます。
JANコードなどのバーコードでは、品目を特定する情報しかありませんが、QRコードに品目のほかにロット情報まで盛り込むのです。
入荷時に印刷して貼る必要がありますが、その後はQRコードをハンディターミナル・スマートフォンで一度読み取る(ワンスキャン)だけで、ロット情報まで入力できます。
ロットまで管理する運用においても、品目別での管理と同じ、ワンスキャンでの作業となり、同等の作業負担で済みます。
在庫スイートでは、このQRコード現品票の発行機能や、ハンディターミナル・スマートフォンによるワンスキャン運用を提供しています。
ハンディターミナル・スマートフォン運用が可能な「在庫管理システム」
我々、インフュージョンが提供する在庫スイートクラウドでは、ロットを含んだQRコード現品票の発行から、ハンディターミナルやスマートフォン(iOS・Android)を使った入出荷・棚卸入力までトータルに提供しています。
インフュージョンは、クラウド在庫管理システム/倉庫管理システム(WMS)を提供しています。
全国1,855拠点以上の導入実績を持っており、サイトで紹介している事例も一例に過ぎません。
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