在庫管理・倉庫管理用語として使用される「実地棚卸」について、ご説明します。
<読み>じっちたなおろし
<英語・別名称>physical stocktaking
「実地棚卸」とは、決まった時期に実地にて物品の数を確認し、帳簿在庫とチェックする作業です。
実地棚卸には大きく3つの目的があります。
・決算における原価算出のため
・正確な在庫データを生成し、円滑にビジネスを進めるため
・紛失や盗難を早期に発見するため
決算作業のため、3月末決算なら3月31日に実施するのが基本。
1日では済まない場合、数日または数週間前倒しで開始します。
年に1回の棚卸では棚卸差異が大きくなる=在庫データが不正確になるため、半期ごと、四半期ごと、毎月など、年に複数回実施するケースもあります。
「今週はこのエリア、来週はこのエリア」といったように、棚卸する範囲を分割し、実施日を分けて行う「循環棚卸」もあります。
循環棚卸を実施するには常に帳簿在庫が準備できるよう、リアルタイムな在庫管理を行っていること。
また、バーコードなどを用い、実地棚卸の結果反映や、帳簿在庫との比較がすぐにできる必要があります。