在庫管理・倉庫管理用語として使用される「トレーサビリティ」について、ご説明します。
<読み>とれーさびりてぃ
<英語・別名称>traceability
「トレーサビリティ(traceability)」とは、Trace(追跡)とAbility(能力)を組み合わせた造語。
「追跡可能性」と訳されます。
在庫管理・倉庫管理側では、いつ、だれが、なにを、だれに対して「入庫・出庫」したのかを追跡できるようにすることとなります。
扱った物品に関してどこまで追跡できるかに関わるのが「ロット」です。
不良が発生した際、品目レベルしか追跡できないと、該当する品目すべてが回収対象となります。
品目+ロットレベルで追跡できれば、回収対象をピンポイントに絞り込めます。
倉庫管理における「トレーサビリティの強化」は「ロットトレーサビリティの強化」とほぼ同義語です。
トレーサビリティはロットレベルでの記録と追跡が必要です。
システム対応が必須となります。
また、ロットが加わるため記録する情報が増えます。
正確かつスピーディーに入力できるよう、ロット情報がバーコードやQRコード化されていることが望まれます。
なお、OCRでロットの文字列情報を読み取ることもできます。
ただし、正確性や読み取りスピードは印字品質にも大きく左右されるため、実運用に耐えるかどうかの実地検証が大切となります。