在庫管理・倉庫管理(WMS)のお役立ちノウハウまとめ
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在庫管理ノウハウ集

製造業に適した在庫管理システムとは?

業種別ノウハウ

我々は、製造業の皆様からの在庫管理に関するご相談を数多く受けてきました。お聞きする課題の中には、「生産管理システム」の「在庫管理」がカバーするものもあれば、我々が提供する「実在庫管理システム」が担う課題もありました。
2つのシステムの役割を理解していないと、各システムに無理な要求をし、時間やコストをムダにします。適したシステムを活用して、ご自身の課題にのぞみましょう。

生産管理システムでも消えない「在庫管理」の課題

多くの製造業様が、多額の費用をかけて生産管理システムを導入します。生産管理システムは充実した「在庫管理」機能を搭載。しかし、現物在庫を扱う現場からは、いくつもの課題が上がります。

「在庫が見つからない」
「慣れたスタッフでないと入庫や出庫ができない」
「違う在庫を払い出した」
「棚卸に時間がかかる」
「棚卸をしたら在庫が合わない」

こうした状況はなぜ起こるのでしょうか?
生産管理システムの在庫管理の課題

「在庫管理」における生産管理システムの守備範囲

生産管理システムは、製造業の納期・在庫・工程・原価が管理できる仕組みです。在庫管理としては「今の在庫」と、生産計画・BOM・発注データ等をもとに将来の在庫を時系列に算出、発注計画を立案する「在庫のコントロール」機能を持ちます。生産指示書には出庫する在庫も記載し、入出荷実績や生産実績を登録し「今の在庫」を更新します。

このように、生産管理システムの在庫管理では、
・今の在庫の把握(生産実績、在庫調整、入出荷実績)
・生産指示(在庫の変動予定含む)
・在庫のコントロール(将来の在庫推移にもとづく発注)
を担います。生産管理システムは、製造業における在庫管理の基幹システムです。

<在庫管理における生産管理システムの守備範囲>

生産管理システムの在庫フロー

一方、会社を統括し管理する基幹システムは、ローカルな要望には対応しきれません。現物在庫を扱う作業現場からの要望は、扱い品の特性や保管スペースの広さ、ラックの有無など、拠点やチームで異なります。生産管理システムでは、入庫や出庫、保管といった、現物在庫を扱う業務は範囲外。
多少あっても、現場ニーズに応えるほど充分なものではなく
「在庫探しに時間がかかる」
「慣れたスタッフでないと入庫や出庫がスムーズにできない」
「誤出庫が発生する」
といった課題は残ります。

また、生産管理システムの在庫管理では「今の在庫」が合っていないケースが多く見られます
正確に在庫を合わせるには、製造ロスなど予定外の在庫の動きを、生産実績の修正や在庫調整で反映しなければなりません。しかし、全工程が対象となるため頻度も多く、全シフトのスタッフが関わります。手間の観点や、コストやセキュリティ面より全員には生産管理システムを利用させたくない現場もあります。
多くのケースで、生産管理システムの「今の在庫の把握」については、概算の数値を抑える程度が現実的だと割り切られています。当然、棚卸で在庫は合いません。
生産管理システムの在庫管理の役割

課題にはチームで使える実在庫管理システムが有効

「どこに何を保管しているのか」は、現物を扱うチームでは基本情報です。在庫の保管位置を把握しなければなりません。

「このアイテムはここに置く」と決める「固定ロケーション」運用でも、置き切れず別の場所に置くことは必ず発生します。固定ロケーションしか対応しない仕組みでは「別の場所に置いた在庫」が分かりません。同じアイテムを、拠点内の複数個所においても対応できることが求められます。

そのためには、入庫する際に「どこに何をいくつ置いたのか」、出庫する際も「どこから何をいくつ出したのか」の入力が必要です。そうした運用で効果的なのが、バーコード&モバイルデバイス。
EXCELで保管位置を管理しようとしても、現場で記入し事務所PCで打ち込むため、手間&リアルタイム性もありません。モバイルデバイスで現場からダイレクトにシステムに反映することで、効率的かつリアルタイムに「今の在庫」を把握します。


「どこに何がいくつ保管されているのか」が情報化できれば、手元のデバイスで保管位置を確認でき在庫を探すことはありません。事前に出庫指示を登録すれば、保管位置付きのピッキング指示を出すこともできます。

また、各シフトの全スタッフが簡単に利用できることも重要です。全員が「モノを入れた時に入庫(IN)、出した時に出庫(OUT)」を入力することで、個々の負担は軽減されます

こうした仕組みがあれば、保管位置を覚えていなくてもスムーズに入出庫作業ができます。保管ルールの自由度が上がり、スペースも有効活用できます。個々の負担を抑えつつ、常に正確な「今の在庫」情報を持てます。
実地棚卸も、バーコードを使い正確かつスピーディに実施できるのです。

生産管理システムと実在庫管理システムの連携

生産管理システムでの在庫管理と実在庫管理、それぞれの必要性はご理解いただけたことでしょう。
では、2つのシステムの「在庫管理」はどう連携させればよいのでしょうか?連携方法には大きく2つの考え方があります。

シンプルな連携

シンプルなのは、両方の在庫データを日々比較し、ずれを確認する方法です。品目マスターは同じ内容でないと比較できませんので、生産管理システムから実在庫管理システムへ、品目マスターデータを同期させることが前提です。その上で、それぞれの在庫データを抽出し比較します。
生産管理システムと実在庫管理システムとのデータ連携

高度な連携

より高度な連携では、生産管理システムから製造に必要な「資材」「原材料」「製造部品」の出庫指示データを連携させます。
出庫指示を扱える実在庫管理システムは「倉庫管理システム(WMS)」と呼ばれます。生産管理システム→倉庫管理システム(WMS)へ出庫指示データを引き渡すことで、出庫実績と照合しミスやモレを防ぎます。実際に在庫を取り扱うスタッフのミス防止が期待できます。
製造されてくる在庫も連携する場合は、生産管理システム→倉庫管理システム(WMS)へ入庫予定を引き渡すことで、同様に入庫実績と照合しミスやモレを防止します。
こうした入出庫まで連携することでより厳密な連携が可能となります。
生産管理システムと倉庫管理システム(WMS)とのデータ連携

具体的なデータ連携の方法ですが、CSVファイル経由での受け渡しや、APIを活用した連携機能を開発し自動連携を実現させる方法があります。

なお、データ連携が多い=自動化度合いが高いと導入の難易度は上がります。データ連携後に変更やキャンセルが発生すれば、これまでにはない「作業やデータを戻す作業」が必要になってしまうため、同期させるタイミングなど現状の運用を理解した上で実現させる必要があります。
まずはシンプルな連携でスタートし、必要があれば入出庫の連携まで実施するケースもあります。

多拠点・多ユーザーの製造業で実績の多い実在庫管理システム

当社が提供する「在庫スイートクラウド」は、クラウド/SaaS型の実在庫管理システムです。
生産管理システムでは手の届かない、拠点内の保管位置(ロケーション)別での在庫管理が可能。同じアイテムを複数の位置に保管しても、分からなくなることはありません。

PCのほか、現場用デバイスとしてスマートフォンやタブレット、ハンディターミナルを利用。生産管理システムでは正確に把握しづらい「今の在庫」を、簡単かつ正確にとらえます。

「在庫スイートクラウド」は全国1,855拠点以上の導入実績
導入ユーザーは製造業が50%を占めます。

費用面では、予算も組みやすい、最大ユーザー定額制。利用件数によってコストが変わる重量課金ではない安心感があります。
拠点追加やインストール台数にる課金はありません。最小契約の「10ユーザーコース」と「50ユーザーコース」でも月額費用は約25%上がるだけ。多拠点・多ユーザーで利用しやすい価格体系を採用しています。

在庫管理を行えるエディションはLite/Proの2つ。

「在庫スイートクラウド Lite」は品目マスターさえ取り込めば、すぐに運用できる手軽さがあります。在庫データはCSVファイルでいつでも出力でき、生産管理システムの在庫との照合にご利用いただけます。現場部門が主体となり簡単に導入するには最適なシステムです。

「在庫スイートクラウド Pro」はWMS(倉庫管理システム)機能を持ちます。入荷予定(入庫予定)、出荷指示(出庫指示)を受け取り、登録内容を照合することで、指示との進捗確認や誤出庫防止までカバーします。
連携はCSVファイルのほか、API(オプション)も用意。連携の自動化をすすめる際にご利用いただけます。

「在庫スイートクラウドについて知りたい」。
そんな方に、最初に確認いただきたいのが「提案資料」
豊富な図や写真で分かりやすく、価格表で費用感もつかめます。3つのエディション(棚卸/Lite/Pro)ごとに用意しています。

オンラインデモや30日間無料の体験版もあります。ご相談やご質問には、経験豊富な専門スタッフが対応します。

バーコードを利用し、効率的に正確な実在庫管理をしたい」
そんな課題をお持ちの皆様、まずは「在庫スイートクラウド」の資料をご覧ください。

 編集者情報

角 三十五
(かど みそご)
代表取締役

大学卒業後、ハンディターミナルメーカーでプロジェクトマネージャーとして従事。2001年インフュージョンを設立。2003年よりパッケージ化したバーコード在庫管理システムを提供開始。2014年にクラウド/SaaS化した「在庫スイートクラウド」をリリースし、1,855拠点以上に導入されるサービスに成長。20年以上の経験と専門知識を活かし、コンサルティングを行っている。

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