在庫管理・倉庫管理用語として使用される「売価還元法」について、ご説明します。
<読み>ばいかかんげんほう
<英語・別名称>selling price method
売価還元法とは、棚卸資産の評価方法である原価法の一つです。
売価還元法は、棚卸資産をグループに分け、それぞれの原価率を算出することで、売上原価や期末評価額を算定します。
多様な品目を取り扱う小売業に使わることが多いです。
売価還元法のメリットは、棚卸資産を受け入れるたびに計算する必要がないため負担が少ないです。
棚卸資産をグループ分けして、ある程度まとめて評価できます。
売価還元法のデメリットは、棚卸資産のグループ分けが難しいことです。
グループ分けは、棚卸資産となるモノの性質や種類などの類似性ではなく、値入率や回転率が類似するといった基準で行われます。
グループ分けに基準はないため、判断が難しいです。