在庫管理・倉庫管理(WMS)のお役立ちノウハウまとめ
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在庫管理ノウハウ集

実地棚卸と棚卸資産の違いとは?

在庫管理の基礎知識

我々は、クラウド経由で、バーコードを活用した在庫管理や実地棚卸システムを提供しています。
そうした中で「実地棚卸ができるシステムなら、棚卸資産も算出できる」と誤解されている方を拝見します。
今回は実地棚卸と棚卸資産の違いや、各システムが担う役割について説明します。

実地棚卸とは

実地棚卸とは、実際に現品を見て在庫を確認することです。
所有している在庫の「アイテム」と「数」を確認します。

決算では、棚卸資産を正確に出すことが求められます。
棚卸資産を導くために必要なのは「アイテム」「数」「評価額」の3つの情報です。
そのうち実地棚卸は 「アイテム」と「数」を導く作業となります。

決算で必要なのは年度終了時点での棚卸資産です。
実地棚卸の実施時期も期末が基本となります。
3月末決算の企業ならば3月31日に実地棚卸をおこないます。

期末での実施が難しい場合は、部分棚卸等の合理的な手法で期末時点の在庫を算定したものを用いることもあります。
いずれにしても、年に一度、必ず行うことが義務化されています。

すべての在庫を確認する「実地棚卸」は、負担の大きな作業です。
入出庫を止めて行うことも多く、なるべく早く通常業務に戻すため、短時間で済ませたい作業でもあります。

負担が大きな作業を短時間で済ませるために、成功事例が多いのがバーコードを用いた実地棚卸です。
タグ(棚札)やリストを用いたアナログな方法と比較し、一般的に1/3~1/10の工数で済みます。

一般的なプリンターとスマートフォンやハンディターミナルで実現でき、RFIDと比較すると安価に導入できます。

実地棚卸で求められる情報は「アイテム」と「数」

棚卸資産とは

棚卸資産とは会計上、会社が保有する在庫を「金額」として扱ったものです。
棚卸資産は、決算のときに一覧で提出する必要があります。
棚卸資産を導くために必要な情報は「アイテム」「数」「評価額」です。
実地棚卸で導いた「アイテム」「数」に「評価額」を加えて導きます。

評価額は評価方法によって変わります。
在庫の評価方法には、大きく「原価法」と「低価法」があります。

原価法とは、在庫を取得原価のままで評価する方法です。
一方、低価法は、在庫を取得原価または期末の時価のどちらか低い方の金額で評価する方法です。
原価法は更に大きく6つに分かれます。

<原価法>
個別法
先入先出法
総平均法
移動平均法
売価還元法
最終仕入原価法

上場企業は、資産の過大評価を防ぎ、企業の財務状況をより保守的に報告するため、低価法を採用することが一般的です。
一方、非上場企業では、取得時の原価を用いることで会計処理が比較的簡単に済むこともあり、原価法が多く用いられます。
企業は、あらかじめ所轄の税務署に通知している評価方法で棚卸資産を出し、決算しなければなりません。

あなたは、ご自身の会社の評価方法をご存知ですか?
棚卸資産は、決算での利益に直接影響する重要なもの。
正しく運用しましょう。

棚卸資産の算出で必要なのは「アイテム」「数」「評価額」

棚卸資産の算出における各システムの役割

決算に向けて、棚卸資産を算出する際のシステム間の役割分担を紹介します。

一般的に、基幹システム(ERP、販売管理システム etc.)は棚卸機能を持っています。
それらの棚卸機能は、実地棚卸の集計結果を入力することで、基幹システム内の在庫データを更新します。
合わせて、仕入時の所得原価データを活用し、自社の評価方法にあった評価額を算出、棚卸資産を算出します。

但し、基幹システムの棚卸機能では、実地棚卸の支援はリストを印刷する程度。
バーコード棚卸システムは、基幹システムでは手の届かない、正確・迅速な実地棚卸の支援を担います。
その結果は基幹システムの棚卸機能に一括で引き渡せるよう、ファイル出力します。

基幹システムとバーコード棚卸システムの各役割

在庫スイートクラウドでの実地棚卸

当社が提供する「在庫スイートクラウド」は3つのエディションすべて、バーコード実地棚卸をサポートしています。
複数のスマートフォンやハンディターミナルで、今ある「アイテム」と「数」を正確かつスピーディにデータ化します。

バーコード棚卸システムだと正確かつ迅速になるポイントは、ノウハウ集「バーコード棚卸システム(アプリ)だと、実地棚卸が早く終わるワケ」でご確認いただけます。

なお、在庫スイートクラウドLite/Proエディションには在庫高を算出する機能はあります。
これはリアルタイムな在庫の「アイテム」と「数」と品目台帳(マスター)にセットされた「標準原単価」をかけたものです。

在庫高別ABC分析画面

「標準原単価」は、ユーザーの評価方法に沿って自動算出されるものではなく、ユーザー自身がセットする必要があります。
在庫スイートクラウドの「在庫高」は、決算で用いる財務会計上の「棚卸資産」を導くものではなく、管理会計における「今の在庫を簡易的に金額で確認したい時に用いる機能」とお考え下さい。

まとめ

今回は会計寄りの内容となりました。
実地棚卸という実務と、決算や税金という会計処理がどう関係するのか、イメージ頂けたら幸いです。
もし、実地棚卸に
・時間がかかっている
・不正確だ
という課題がございましたら、在庫スイートクラウドをお試しください。

われわれインフュージョンは、クラウド在庫管理システム/倉庫管理システム(WMS)を提供しています。
全国1,855拠点以上の導入実績を持っており、サイトで紹介している事例も一例に過ぎません。

無料の体験版(30日間)も用意。
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