ピッキング検品を始めたいと思っても、
「どの端末を選べばよいのだろう?」
と悩まれる方は少なくありません。
バーコード検品というとハンディターミナルをイメージする方も多いと思いますが、最近ではスマートフォンやBluetoothスキャナーを活用する方法も増えています。
また、ウェアラブルスキャナーのように両手が使える端末も登場し、選択肢は広がっています。
本記事では、ピッキング検品で利用される代表的な4つの構成パターンについて紹介します。
目次
ピッキング検品で利用される4つの構成パターン
現在、ピッキング検品で利用される端末構成は大きく4つに分類できます。
- ハンディターミナル
- スマートフォン(カメラ読取)
- スマートフォン+Bluetoothハンドスキャナー
- スマートフォン+ウェアラブルスキャナー
まずは全体像を比較してみましょう。
| 項目 | ハンディ | スマホ | スマホ+ハンドスキャナー | スマホ+ウェアラブル |
| 導入費用 | △ | ◎ | ○ | ○ |
| 読取性能 | ◎ | △ | ○ | ○ |
| 安定性 | ○ | ◎ | △ | △ |
| 充電管理 | ◎ | ◎ | △ | △ |
| 手が空く | △ | △ | △ | ◎ |
| 導入難易度 | ○ | ◎ | ○ | △ |
それぞれに特徴があり、どれが優れているというよりも、現場との相性によって最適な構成は変わります。
構成① ハンディターミナル

ハンディターミナルは、画面とバーコードスキャナが一体になった業務用端末です。
物流現場や製造現場では広く利用されており、最も一般的な構成といえます。
メリット
専用機ならではの操作性と高い読み取り性能が特長です。
Bluetooth接続を必要としないため、接続トラブルが発生しにくく、長時間作業にも向いています。
デメリット
専用端末のため初期費用は比較的高くなります。
また、端末管理や保守も必要になります。
向いている現場
- 出荷量が多い
- 操作性を重視したい
- 長時間作業が多い
といった現場では、有力な選択肢になります。
構成② スマートフォン(カメラ読取)

スマートフォンのカメラを利用してバーコードを読み取る方式です。
QRコード決済を利用するイメージに近く、追加機器なしで始めることもできます。
メリット
既存のスマートフォンを利用できる場合は、初期費用を抑えやすく、導入のハードルも低くなります。
また、Bluetooth接続が不要なため、接続切れなどのトラブルも少なく、安定運用しやすい点もメリットです。
デメリット
専用スキャナーと比較すると、読み取り速度や操作性は劣ります。
また、カメラを商品に向けてピントを合わせる必要があるため、頻繁に読み取る現場では負担になることがあります。
向いている現場
- 少量出荷
- 小規模運用
- 検証利用
などに適しています。
構成③ スマートフォン+Bluetoothハンドスキャナー

スマートフォンとBluetooth接続したハンドスキャナーを利用する方式です。
画面はスマートフォン、読み取りは専用スキャナーが担当します。
メリット
専用スキャナーを利用するため、スマートフォン単体より読み取り性能は向上します。
場合によっては、ハンディターミナルより低コストで構築できることもあります。
デメリット
Bluetooth接続を利用するため、
- ペアリング切断
- バッテリー切れ
- 再接続
などの管理が必要になります。
また、
- スマートフォン
- スキャナー
の両方を充電する必要があります。
さらに、読み取ったデータをキーボード入力としてスマートフォンへ送信する方式では、短時間に大量の読み取りを行った場合には、取りこぼしが発生する可能性もゼロではありません。
そのため、読み取り性能だけでなく、運用面も含めて検討することが重要です。
向いている現場
- 読み取り性能を重視したい
- スマートフォンを活用したい
といった現場に向いています。
構成④ スマートフォン+ウェアラブルスキャナー

ウェアラブルスキャナーは、指や手の甲などに装着するタイプのバーコードリーダーです。
Bluetoothでスマートフォンと接続して利用します。
メリット
最大の特長は、両手が使えることです。
そのため、
- 台車を押す
- コンテナを持つ
- 両手で商品を扱う
といった作業との相性が良くなります。
デメリット
Bluetooth接続や充電管理など、ハンドスキャナーと同様の注意点があります。
また、
- 装着感
- 保守費用
- 故障リスク
など、ウェアラブル特有の確認ポイントもあります。
向いている現場
- 両手作業が多い
- カートピッキング
- デジタル運用が進んでいる
といった現場ではメリットを活かしやすいでしょう。
なお、導入前にはウェアラブル特有の注意点も確認しておくことをおすすめします。
バーコード運用に必要な周辺機器
端末以外にも、周辺機器の準備が必要になる場合があります。
ラベル発行用プリンター
棚ラベルであれば、一般的なレーザープリンターでタックシールを印刷する方法でも十分対応できます。
一方、商品に貼る現品バーコードラベルを入荷時に都度発行する場合は、ラベルプリンターを利用するケースもあります。
無線LAN環境
リアルタイム運用では通信環境も重要です。
小規模であれば既存Wi-Fiで運用できる場合もありますが、本格運用では事前調査をおすすめします。
自社に合った端末構成を選ぶポイント
端末選定では、読み取り性能だけで判断しないことが重要です。
一般的には、
読み取り能力
ハンディターミナル
↓
Bluetoothスキャナー
↓
スマートフォン
という傾向があります。
一方で、トラブルの少なさという観点では、
スマートフォン
↓
ハンディターミナル
↓
Bluetoothスキャナー
となる場合もあります。
重要なのは、
「最も高性能な端末」
ではなく、
「自社で安定して運用できる端末」
を選ぶことです。
また、
- 出荷量
- 読み取り頻度
- 両手作業の有無
- 保守や運用負荷
なども考慮しながら選定することが重要です。
在庫スイートクラウドで対応している端末
在庫スイートクラウドでは、
- ハンディターミナル
- スマートフォン
- Bluetoothハンドスキャナー
- ウェアラブルスキャナー
といった構成に対応しています。
現場環境や予算に合わせて、最適な端末構成を選択することが可能です。
まとめ
ピッキング検品には4つの代表的な構成があります。
ハンディターミナルは読み取り性能と安定性のバランスに優れ、スマートフォンは導入しやすくトラブルも少ない構成です。
一方、Bluetoothスキャナーやウェアラブルスキャナーは高い操作性を持つ反面、接続管理や保守面での注意も必要になります。
重要なのは、端末の性能そのものではなく、現場で安定して運用できることです。
迷った場合は、実機を利用して現場で検証してみることをおすすめします。
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